自動車リサイクル法の概要
皆様が普段乗っている車は、廃車された後解体業者や破砕業者によって廃車1台あたり総重量の80%がリサイクルされています。残りの20%はシュレッダーダスト(クルマの解体・破砕後に残るゴミ)として主に埋め立て処分されていますが、この埋立処分場のスペースが残りわずかとなっており、あと3〜4年で容量をオーバーすると予測されています。同時に、埋立処分費用の高騰などを原因として不法投棄・不適正処理が心配されています。また、カーエアコンの冷媒に利用されているフロン類は、きちんと処理されないとオゾン層の破壊や地球温暖化を引き起こしてしまいます。さらに、エアバッグ類は安全に処理するための専門的な技術を必要とします。このシュレッダーダスト、フロン類、エアバッグ類を適正に処理し、クルマのリサイクルを促進するために、平成14年7月に「使用済自動車の再資源化等に関する法律」(自動車リサイクル法)が成立しました。これは、使用済自動車(廃車)から出る有用資源をリサイクルして、環境問題への対応を図るための法律です。なお、リサイクルに必要となる費用については、自動車ユーザーの方々にご負担していただくことになります。
自動車リサイクル協会
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